
北へ、阮とともに
蓮は阮のそばに残り、北の帝国へ向かう。その宮廷は天幕に暮らし、季節とともに移っていく。阮の隣という立場は、彼女を阮と自分の民とのあいだに立たせることになる。
秋冬違寒,春夏避暑,隨水草就畋漁秋と冬は寒さを避け、春と夏は暑さを避け、水と草を追って狩りと漁をする。契丹の宮廷について。『遼史』巻三十二

遼 九四二年
Sable and Lotus
開封から、道は二つに分かれる。
契丹帝国を舞台にした、ドット絵の戦術RPG。あなたが演じるのは蓮。王子の家を切り盛りし、決して武器を取らない女だ。この先の戦は『遼史』に記されていて、そのほとんどは書かれたとおりに進む。戦のあと、どこへ行くかは彼女が決める。
南辺へ向かう雪の道
皇帝の陣営へ向かう道で、荷車が轍にはまった。阮が後ろから荷台を押している。馬群をあずかる忽蘭は、そんなことをしても輪の下の雪が踏み固まって凍るだけだと言う。
蓮は十六年前、渤海の都が落ちたときに連れ去られ、阮の父の書楼で書記として育った。いまは阮の家を切り盛りしている。料理番も馬丁も彼女の指図で動き、阮の耳に入らないことの多くも、彼女のところで止まる。閉じこめられたどの部屋でも、彼女は出口を数えてきた。まだ一度も使ったことはない。
この年のうちに、晋の新しい皇帝が契丹の皇帝へ書を送り、孫とは称しても臣とは称さないと告げる。そこから始まる戦は、九四七年までつづく。
あなたが演じるのは蓮。彼女は戦わない。戦場では彼女の人々が見たものがあなたにも見え、隊列を動かす命令は彼女が出す。
五年後、開封で、彼女はどちらへ行くかを決めなければならない。
開封
次にどこへ行くのか、誰と行くのか。蓮は決めなければならない。

蓮は阮のそばに残り、北の帝国へ向かう。その宮廷は天幕に暮らし、季節とともに移っていく。阮の隣という立場は、彼女を阮と自分の民とのあいだに立たせることになる。
秋冬違寒,春夏避暑,隨水草就畋漁秋と冬は寒さを避け、春と夏は暑さを避け、水と草を追って狩りと漁をする。契丹の宮廷について。『遼史』巻三十二

蓮は阮のもとを去り、東の渤海の生き残りのもとへ向かう。九三六年のあと、彼らの使者は中国の記録に現れなくなる。逃れてきた人々の拠りどころを、彼らが逃れた帝国と同じものにせずに、一つの国にできるだろうか。
臣祖考守節不降,與眾避地わが祖先は節を守って降らず、民を率いて地を避けた。定安の王。『宋史』巻四百九十一
開封のあと、二つの道が交わることは二度とない。
いずれも、いま動いている第一章のビルドから撮ったものです。まだ完成しておらず、変わるところもあります。一部の画面は英語版です。
開発中 · 第一章ビルド · 二〇二六年十一月
阮、蓮、忽蘭は、小説では子どもだった。九四二年、三人は大人になって一つの家に暮らしている。そして帝国は、三人それぞれに役目を用意している。
あなたが演じる
子どものころ渤海の都から連れ去られ、阮の父の書楼で書記として育った。いまは阮の家を切り盛りしている。料理番も馬丁も彼女に報告し、阮のもとまで届かない多くのことも、彼女が受けとめている。
戦いでは。彼女は戦わない。どこまで見渡せるかは、彼女の人々が決める。命令ひとつで隊をたちまち組み直し、太鼓で崩れかけた味方を立て直し、あるいは敵を揺さぶり、隊列のなかで二つの隊を入れ替える。
蓮はこの建物でも、入れられたどの部屋でも、最初の七日で出口を数えた。戸が三つ。窓が六つ。屋根の煙出しは鳥のものだった。
永康王
皇帝の甥で、騎射に長けている。左目を黒い布でおおっている。気前がよく、その気前のよさが人目につくのを好む。
戦いでは。騎射の兵を率いる。左が見えないので、彼の左に誰を置くかが意味を持つ。
儀觀豐偉,內寬外嚴,善騎射容貌は堂々として体格にすぐれ、内には寛く外には厳しく、騎射をよくした。
馬群と斥候
草原で育ち、自分の栗毛を自分で選んだ。王子と話すより、馬と話すほうが得意だ。字は読めないので、馬群の数は刻み目で数えている。
戦いでは。軽騎兵と斥候を率いて先を行く。彼女が連れてくる替え馬の数で、騎兵がどこまで戦い続けられるかが決まる。
後ろから押すのはやめてよ、阮。輪の下の雪が踏み固まって凍るだけじゃない。
遼の皇帝
阮の叔父。九三六年に石敬瑭を晋の皇帝に立て、二人は父子の契りを結んだ。敬瑭の跡を継いだ者は、それほど礼儀正しくない。
物語では。陣営の行き先を決めるのは彼だ。たいていの年、陣営は彼の戦のあるところへ行く。
兀欲はおまえの減らず口が気に入ったらしい。厄介な実務を押しつけられてもその調子で笑っていられるかな。
加わる理由はそれぞれだ。命を助けた者もいれば、ある夕方ふらりと陣営に来て、仕事はないかと尋ねた者もいる。何人かは、嘘をついている。







行き当たりの戦闘はありません。二十六の戦いはどれも、史書に記されたものか、物語のために書かれたもので、それぞれに目的があります。最初の目的は、溝にはまった荷車を出すことです。
いつでも一時停止して命令を出せます。隊は一人ひとりの兵が並んだ隊列として進み、向きを変えます。側面を突かれた隊は、兵をそれほど失わないうちに崩れます。
見ているほうがよければ、戦いを〈オート〉にすれば、隊長たちが代わりに戦います。

阮の家はオルド(斡魯朶)と呼ばれます。天幕、馬群、鍛冶場、炊事場、護衛。戦いと戦いのあいだに、誰がどこで働くかを決めます。戦いの前に温かい食事をとれば、どの隊も持久力が増し、馬を休ませれば替え馬が増えます。
季節が変わると陣営はたたまれて移り、どこに落ち着くかで、できることが変わります。
是冬,駐蹕赤城。
この冬、赤城に駐蹕した。
『遼史』巻四、九四二年
まだ書かれていない。
蓮季節の終わりごとに、『遼史』の記事のような一行が記されます。歴史が保たれているあいだは、それが本物の記事です。
名のある分岐点では、起きることを変えられます。そこからは、あなたの記事が本物の記事と並べて記され、史書からどれだけ離れたかがいつでもわかります。どちらの道にも、それぞれの結末があります。

隊は戦いから戦いへと引き継がれます。経験を積み、損害もそのまま残るので、ある戦いで大きく傷ついた隊は、次の戦いを欠員のまま始めます。将どうしの絆は、陣営で過ごす夜から生まれます。

草原、河北と中原、遼東、鴨緑江の戦略地図。冬には川が凍って渡れるようになり、夏には馬のための草が生えます。
It moved a finger's breadth.
指一本分は動いたぞ。
Your boot slid a finger's breadth. That wheel hasn't turned since it dropped into the rut.
あんたの靴が指一本滑っただけだよ。車輪は溝に落ちてからピクリとも回ってない。
八千七百十七の台詞はすべて、日本語と英語で同時に書かれています。日本語版の名前のふりがなは、小説の読みに従っています。
ゲームの日付は『遼史』と『資治通鑑』によっており、巻数まで出典を示しています。物語が創作した部分は、そう明記しています。九四二年より後は、場所と年だけを挙げます。その先は、遊んで確かめてください。
契丹が渤海の都を落とす。王は白い服で、羊を牽いて門を出る。
徳光が石敬瑭を晋の皇帝に立てる。二人は手を取り、父子となることを約す。
執手約為父子『遼史』巻三
晋の新しい皇帝が、徳光の孫ではあっても臣ではないと書き送る。
稱孫,不稱臣『遼史』巻四
北東の大風のなかで戦われた戦い。砂塵が厚く、昼が夜のように暗くなった。
風益甚,晝晦如夜『遼史』巻四
冬の滹沱河にかかる橋と、二つの軍。
晋の都。ゲームの第一部はここで終わり、蓮は道を選ぶ。


第一巻 東向きの戸Volume 1: A Door Facing East
九二六年、春。渤海の都の城壁から、ひとりの娘が見ていた。白い喪服の王が、羊を牽いて城を出ていく。そのうしろの白い列に、父がいた。五日後、都は燃えた。
子どもだったころの蓮、阮、忽蘭を、九二六年から九三二年まで、契丹の宮廷、征服された渤海、そして平安の日本を舞台に描きます。始まりは、日本の古い記録に残る一行でした。九二九年、もはや存在しない王国の使者が丹後に上陸し、取り調べの役人にある答えをし、やがてまったく逆のことを語って、国へ帰された。なぜなのかは、誰にもわかりません。
第一巻は完結しています。挿絵つきでオンラインで無料で読め、漫画版もあります。ゲームを遊ぶのに必要ではありませんが、読めばこの三人のことがもっとよくわかります。
ゲームは小説の終わりから十年後、九四二年から始まります。
著 鐵盾
このゲームは小説の続編で、『遼史』がくわしく記す年代を舞台にしています。だから仕事は記録から始まりました。日付、官職、戦い、人々が何を着ていたか。そこから生まれたいくつかの決まりを、いまも守っています。
| 台詞(日本語と英語それぞれ) | 8,717 |
| 場面 | 628 |
| スプライトのある、名前のある人物 | 35 |
| 北の道のために書かれた戦い | 26 |
| 北の道の結末 | 3 |
三つの結末まで脚本と校閲を終え、将の一人ひとりに個別の物語があります。
人物、馬と動物、都市、陣営、そして四つの戦略地図の四季。磨き上げは続いています。
タイトル画面から最後の場面まで、ゲームエンジンで遊べます。十四の場面、二つの戦い、家中の仕事と戦略地図。
九四三年から九四七年。巻狩り、侵攻、白団衛村の風、橋、開封。
開封に続く四つの幕。渤海の道は一部が書かれていて、契丹の道のあとに続きます。
発売日はまだ決まっていません。