ドット絵:夜明けの上京。門の前に天幕と駱駝、騎手たちが集まっている。

遼 九四二年

貂と蓮

Sable and Lotus

開封から、道は二つに分かれる。

契丹帝国を舞台にした、ドット絵の戦術RPG。あなたが演じるのは蓮リョン。王子の家を切り盛りし、決して武器を取らない女だ。この先の戦は『遼史』に記されていて、そのほとんどは書かれたとおりに進む。戦のあと、どこへ行くかは彼女が決める。

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開発中 · PC/ウェブブラウザ · 日本語・English

九四二年 正月

南辺へ向かう雪の道

皇帝の陣営へ向かう道で、荷車が轍にはまった。阮げんが後ろから荷台を押している。馬群をあずかる忽蘭フーランは、そんなことをしても輪の下の雪が踏み固まって凍るだけだと言う。

蓮は十六年前、渤海の都が落ちたときに連れ去られ、阮の父の書楼で書記として育った。いまは阮の家を切り盛りしている。料理番も馬丁も彼女の指図で動き、阮の耳に入らないことの多くも、彼女のところで止まる。閉じこめられたどの部屋でも、彼女は出口を数えてきた。まだ一度も使ったことはない。

この年のうちに、晋の新しい皇帝が契丹の皇帝へ書を送り、孫とは称しても臣とは称さないと告げる。そこから始まる戦は、九四七年までつづく。

あなたが演じるのは蓮。彼女は戦わない。戦場では彼女の人々が見たものがあなたにも見え、隊列を動かす命令は彼女が出す。

五年後、開封で、彼女はどちらへ行くかを決めなければならない。

ゲーム画面:雪道の荷車と馬。阮が「指一本分は動いたぞ」と言っている。
冒頭の場面。第一章のビルドより。

九四七年 三月

開封

次にどこへ行くのか、誰と行くのか。蓮は決めなければならない。

ドット絵:上京の柵の内側、天幕のあいだに立つ阮と蓮。
最初のリリース

北へ、阮とともに

蓮は阮のそばに残り、北の帝国へ向かう。その宮廷は天幕に暮らし、季節とともに移っていく。阮の隣という立場は、彼女を阮と自分の民とのあいだに立たせることになる。

秋冬違寒,春夏避暑,隨水草就畋漁秋と冬は寒さを避け、春と夏は暑さを避け、水と草を追って狩りと漁をする。契丹の宮廷について。『遼史』巻三十二

ドット絵:秋の川を見下ろす、城壁に囲まれた渤海の山の町。畑と舟が見える。
予定

東へ、渤海を取り戻しに

蓮は阮のもとを去り、東の渤海の生き残りのもとへ向かう。九三六年のあと、彼らの使者は中国の記録に現れなくなる。逃れてきた人々の拠りどころを、彼らが逃れた帝国と同じものにせずに、一つの国にできるだろうか。

臣祖考守節不降,與眾避地わが祖先は節を守って降らず、民を率いて地を避けた。定安チョンアンの王。『宋史』巻四百九十一

開封のあと、二つの道が交わることは二度とない。

画面Screenshots

いずれも、いま動いている第一章のビルドから撮ったものです。まだ完成しておらず、変わるところもあります。一部の画面は英語版です。

開発中 · 第一章ビルド · 二〇二六年十一月

人物Characters

阮、蓮、忽蘭は、小説では子どもだった。九四二年、三人は大人になって一つの家に暮らしている。そして帝国は、三人それぞれに役目を用意している。

蓮の会話用肖像:長い黒髪を一本に編み、紺の衣を着た若い女。 歩く蓮のフィールド用スプライト。

蓮リョン

裴蓮ペ・リョン

あなたが演じる

子どものころ渤海の都から連れ去られ、阮の父の書楼で書記として育った。いまは阮の家を切り盛りしている。料理番も馬丁も彼女に報告し、阮のもとまで届かない多くのことも、彼女が受けとめている。

戦いでは。彼女は戦わない。どこまで見渡せるかは、彼女の人々が決める。命令ひとつで隊をたちまち組み直し、太鼓で崩れかけた味方を立て直し、あるいは敵を揺さぶり、隊列のなかで二つの隊を入れ替える。

  • 表情
第一巻
蓮はこの建物でも、入れられたどの部屋でも、最初の七日で出口を数えた。戸が三つ。窓が六つ。屋根の煙出しは鳥のものだった。
小説より

二十四人の将と、そのまわりの人々

加わる理由はそれぞれだ。命を助けた者もいれば、ある夕方ふらりと陣営に来て、仕事はないかと尋ねた者もいる。何人かは、嘘をついている。

母
太后
姪
叔父
一族の男
使者

遊び方How it plays

戦闘画面:雪のなか、縦隊に突っこむ騎兵。
戦い

記録にある戦い

行き当たりの戦闘はありません。二十六の戦いはどれも、史書に記されたものか、物語のために書かれたもので、それぞれに目的があります。最初の目的は、溝にはまった荷車を出すことです。

いつでも一時停止して命令を出せます。隊は一人ひとりの兵が並んだ隊列として進み、向きを変えます。側面を突かれた隊は、兵をそれほど失わないうちに崩れます。

見ているほうがよければ、戦いを〈オート〉にすれば、隊長たちが代わりに戦います。

ドット絵:夕日のさす川辺の陣営。天幕、馬、羊、煮炊きの火。
陣営

荷車に載った家

阮の家はオルド(斡魯朶オルド)と呼ばれます。天幕、馬群、鍛冶場、炊事場、護衛。戦いと戦いのあいだに、誰がどこで働くかを決めます。戦いの前に温かい食事をとれば、どの隊も持久力が増し、馬を休ませれば替え馬が増えます。

季節が変わると陣営はたたまれて移り、どこに落ち着くかで、できることが変わります。

年代記

年代記

季節の終わりごとに、『遼史』の記事のような一行が記されます。歴史が保たれているあいだは、それが本物の記事です。

名のある分岐点では、起きることを変えられます。そこからは、あなたの記事が本物の記事と並べて記され、史書からどれだけ離れたかがいつでもわかります。どちらの道にも、それぞれの結末があります。

ゲーム画面:各隊の経験と、将どうしの絆についての一行が見える家中の画面。

残っていく隊

隊は戦いから戦いへと引き継がれます。経験を積み、損害もそのまま残るので、ある戦いで大きく傷ついた隊は、次の戦いを欠員のまま始めます。将どうしの絆は、陣営で過ごす夜から生まれます。

河北と中原の戦略地図、冬。

四つの地方、四つの季節

草原、河北と中原、遼東、鴨緑江の戦略地図。冬には川が凍って渡れるようになり、夏には馬のための草が生えます。

阮

It moved a finger's breadth.

指一本分は動いたぞ。

忽蘭

Your boot slid a finger's breadth. That wheel hasn't turned since it dropped into the rut.

あんたの靴が指一本滑っただけだよ。車輪は溝に落ちてからピクリとも回ってない。

日本語と英語

八千七百十七の台詞はすべて、日本語と英語で同時に書かれています。日本語版の名前のふりがなは、小説の読みに従っています。

史実History

ゲームの日付は『遼史』と『資治通鑑』によっており、巻数まで出典を示しています。物語が創作した部分は、そう明記しています。九四二年より後は、場所と年だけを挙げます。その先は、遊んで確かめてください。

  1. 926天顯元年小説 第一巻

    渤海の滅亡

    契丹が渤海の都を落とす。王は白い服で、羊を牽いて門を出る。

  2. 936天顯十一年

    皇帝を立てる

    徳光が石敬瑭を晋の皇帝に立てる。二人は手を取り、父子となることを約す。

    執手約為父子『遼史』巻三

  3. 942會同五年ゲームの始まり

    孫と称して、臣と称さず

    晋の新しい皇帝が、徳光の孫ではあっても臣ではないと書き送る。

    稱孫,不稱臣『遼史』巻四

  4. 945會同八年

    白団衛村はくだんえいそん

    北東の大風のなかで戦われた戦い。砂塵が厚く、昼が夜のように暗くなった。

    風益甚,晝晦如夜『遼史』巻四

  5. 946會同九年

    中渡橋ちゅうときょう

    冬の滹沱河こだがにかかる橋と、二つの軍。

  6. 947大同元年道が分かれる

    開封

    晋の都。ゲームの第一部はここで終わり、蓮は道を選ぶ。

ドット絵:白団衛村の戦場。火、騎手、馬を降りた重騎兵。
白団衛村、九四五年。ゲームのドット絵。
ドット絵:開封の運河の河岸。店、舟、町の人々のあいだを行く契丹の騎手。
開封、九四七年。ゲームのドット絵。
小説の彩色口絵:書楼の机で筆を持つ、紺の衣の少女の蓮。窓の外に紅葉。
第一巻 口絵

はじまりは小説だった原作

第一巻 東向きの戸Volume 1: A Door Facing East

九二六年、春。渤海の都の城壁から、ひとりの娘が見ていた。白い喪服の王が、羊を牽いて城を出ていく。そのうしろの白い列に、父がいた。五日後、都は燃えた。

子どもだったころの蓮、阮、忽蘭を、九二六年から九三二年まで、契丹の宮廷、征服された渤海、そして平安の日本を舞台に描きます。始まりは、日本の古い記録に残る一行でした。九二九年、もはや存在しない王国の使者が丹後に上陸し、取り調べの役人にある答えをし、やがてまったく逆のことを語って、国へ帰された。なぜなのかは、誰にもわかりません。

第一巻は完結しています。挿絵つきでオンラインで無料で読め、漫画版もあります。ゲームを遊ぶのに必要ではありませんが、読めばこの三人のことがもっとよくわかります。

ゲームは小説の終わりから十年後、九四二年から始まります。

著 鐵盾てつじゅん

開発Development

このゲームは小説の続編で、『遼史』がくわしく記す年代を舞台にしています。だから仕事は記録から始まりました。日付、官職、戦い、人々が何を着ていたか。そこから生まれたいくつかの決まりを、いまも守っています。

  • フィールドの絵はコードで描いています。人物、馬、動物、建物、地図はすべて描画プログラムがつくり、作り直すたびにバイト単位で同じファイルになります。どれにも画像生成AIは使っていません。
  • 過去についての記述には出典をつけます。書名と巻数か、推定であるという注記です。
  • いちばん時間がかかったのは馬です。常歩、速歩、襲歩は、マイブリッジの連続写真と歩様の文献から組み立てました。
  • 戦いでは兵の一人ひとりを別々に動かしています。隊列のなかの位置も、歩く速さも、肝の太さもそれぞれです。前列の兵が倒れると、後ろの兵が前に出ます。

これまでの数

台詞(日本語と英語それぞれ)8,717
場面628
スプライトのある、名前のある人物35
北の道のために書かれた戦い26
北の道の結末3

いまの状況

  • 済

    北の道の物語

    三つの結末まで脚本と校閲を終え、将の一人ひとりに個別の物語があります。

  • 済

    絵

    人物、馬と動物、都市、陣営、そして四つの戦略地図の四季。磨き上げは続いています。

  • 試験中

    第一章

    タイトル画面から最後の場面まで、ゲームエンジンで遊べます。十四の場面、二つの戦い、家中の仕事と戦略地図。

  • 次

    第二章から第六章

    九四三年から九四七年。巻狩り、侵攻、白団衛村の風、橋、開封。

  • その後

    開封のあと、そして東の道

    開封に続く四つの幕。渤海の道は一部が書かれていて、契丹の道のあとに続きます。

発売日はまだ決まっていません。

それまでは、小説をどうぞ。

第一巻は完結していて、日本語と英語で無料で読めます。漫画版もあります。